- HOME
- 依存症
依存症とは
依存症は心と身体の両方に症状が現れる病気です
依存・アディクションは病気であり、本人の心が弱くてはまり込んでいるものではありません。「病気」の状態になると自分でやめたくてもやめられない状態になります。
- 精神依存・・・依存しているモノが欲しくて落ちつかず、そのことばかり考え、イライラしたり不安になったりします。
- 身体依存・・・依存しているモノから抜け出そうとすると、様々な身体症状が出てきます。(頭痛・腹痛・吐き気・不眠・けいれんなど)
そのために、やめたくてもやめれなくなります。
依存の仕組み
依存できるモノをとりこむと、脳は一時的に快感を感じます。が、やがて、快感を感じる為にはより強い、多くの刺激が必要となってしまいます。そして、依存できないときには不安や抑うつ感に苦しめられます。
依存・アディクションのいろいろ
依存するのはお酒や薬物だけではありません。心の穴を埋めてくれるかのように錯覚してしまう様々なものがあります。
「モノ」への依存
- アルコール・タバコ(ニコチン)
- 薬物(覚醒剤、コカイン、大麻、病院で処方される精神安定剤、睡眠薬など)
「行動へのプロセス」への依存
- ギャンブル(パチンコ、競輪、競馬)
- 買い物(ショッピング)
- ゲーム・インターネット、携帯電話など
「人間関係」への依存
- 恋愛依存、異性への依存
- DV(ドメスティック・バイオレンス)など
依存に関連して起こってくる問題
アルコールや薬物などへの依存症では、うつ病や身体疾患を併発してくることがあります。
パチンコや買い物に依存すると、家族のお金を勝手に使ったり、多重債務に陥ったりすることもあります。
仕事や育児ができなくなって、会社をクビになったり育児放棄してしまったりすることもあります。仕事や育児の苦しさから逃れるためのものだったはずが、かえって仕事や育児ができなくなってしまいます。そして周囲から責められ、自分自身でもよけいに苦しんでしまうことにもなりかねません。
依存症は本人も家族も苦しめる病気です。
依存症の特徴と症状
依存症の症状として以下のようなものがあります。
✔ やめたくてもやめられない(コントロールできない)
「今日だけは止めよう」とか、「これで最後にしよう」と心に決めていたり、周囲に約束したりしても、ついやってしまう。
✔ 慢性・進行性
放置すればどんどん進行し、やめることで進行は停止するが、長くやめていてもかつてのコントロールを取り戻せなくなります。
✔ とらわれ・のめり込み
飲酒やギャンブルを行うことを第一に考えるため、周りに嘘をついたり隠し、家族や周囲の人を巻き込んでいきます。
✔ 問題を否認する
借金・家庭内の問題などの現実を見ない、事態の過小評価、事実を認めず攻撃的になる等。
✔ 家族を巻き込んでしまう
家族が悩み、依存症者に注意する一方、借金の肩代わりを行う等の目の前の問題解決に奔走し、身体面・心身面・金銭面で疲弊していく。
依存症の治療・支援
回復のために
まず、依存症の状態は「病気」なのだと認識することが必要です。
アルコールや薬物など、依存しているモノを止めるときには、様々な症状が出てきて苦しくなることがあります。そのため、依存から抜け出そうとしても、なかなか抜けだせないのです。
身体の症状が出たり、幻覚や意識障害などが出るようであれば、医療機関での治療が必要です。しかし、医療だけで解決するものではありません。
回復のためには、やめたくてもやめられないと苦しんでいる思いと受け止める仲間のグループにつながることが有効です。(断酒会・AA・NA・GAなど)
どこに相談したらいいかわからないときは、お近くの保健所や精神保健福祉センターなどに相談するとよいでしょう。
家族や支援者ができること
家族の苦しみ
依存している人を救いたい一心で、家族は、依存しているモノを本人から遠ざけたり、説得したり、時には機嫌をとったりして何とか努力しようとします。借金や問題を肩代わりしていることもあります。それでもなかなか依存からは抜け出せません。
家族ができること
まず、依存症は「病気」なのだと理解することが大切です。善意や愛情からであっても、本人に気持ちをぶつけたり非難したりすることでは解決しません。
本人の「病気」の部分を受け止め、人として苦しんでいるところに語りかけることが大切です。
また、家族同士が悩みや苦しみを語り合う、家族のためのグループに参加することもできます。
高知県依存症啓発キャラクター
高知県の依存症キャラクター、のうのうくんとはあとりちゃんです。
※注意 キャラクターを使用する際は、必ず県障害保健支援課にご連絡ください。